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日本人はどこから来たのか?

この本は、実に面白かった。

いま進行している自分の出版プロジェクトとは
まるで関係ないテーマの本なのに。

「日本人はどこから来たのか?」
海部陽介 文芸春秋社 2016年2月刊

20160310 日本人はどこから来たのか 14㎝ DSC04235

2000年代に入ってから、DNA鑑定技術の進歩と相次ぐ新たな化石と遺跡の発掘によって、
10万年前、アフリカで誕生したわれわれのご先祖ホモサピエンスのたどった道が
かなりの精度で明らかになってきた。

この本は、そのホモサピエンスが、38000年前に初めて日本に上陸するまでの実証研究。


ジャワ原人 02

今から去ること20年前の1996年、
インドネシアの国宝で門外不出のジャワ原人の頭蓋骨の実物が上野博物館にやってきましたが、
ご先祖さまのオーラに圧倒されて、2回も観にいってしまったドラムスコ。

第二次世界対戦中に行方不明になってしまった北京原人の頭骸骨は、もう実物を観るよしもないが、
当時は、てっきり彼等が我々の祖先と思い込んでいた。

とんでもない間違いでした。

i人類の進化 19㎝252894


猿から猿人~原人~旧人~新人に進化…同じといっても、
原人は、我々の祖先の「新人=ホモサピエンス」とはまるで別系列なんだって。
ジャワ原人、北京原人、ネアンデルタール原人は
新人と入れ替わるように絶滅していたのだそう。
(ただ、DNA鑑定では、原人の末期に新人と多少の混血がみられるそうですが。)

われわれの祖先は、10万年前にアフリカで誕生した新人「ホモサピエンス」。
(そんなことも知らなかったの?と笑われそうですが。)

アフリカで発祥した人類の祖先ホモサピエンスが、、10万年前にアフリカを出て、
地球上に拡散。 45000年前にヨーロッパでクロマニヨン人となり、
同じころアジアに進出、45000年前には極寒のシベリアに住んでいたことも判明している。

そして
48000年前にヒマラヤ山脈で北と南に分かれて…
1万年後にユーラシア大陸の端っこで再び合流、
その末裔が、
38000年前に、北海道、対馬、沖縄の3ルートから日本に渡ってきたそう。
アフリカを出て6万年後のことだ。

最初の日本渡来ルートは対馬からだったと、著者は推定している。
当時の対馬は、日本とは地つながりでユーラシア大陸からの距離40キロ。
つまり我々のご先祖は、既に航海術を持っていたそうな。

その後、対馬から、当時最先端の狩猟道具となる黒曜石を探し求めて、
南は九州、北は関東まで集団が広がっていったという。

次いで3万年前沖縄ルートからも渡来、2500年前にシベリアから北海道にも渡ったという。

その後、地球が氷期から急激に温暖化、石器時代から16000年前、土器の縄文時代を迎え、
有史時代につながってくる。

新発見の化石や遺跡を検証して生まれた壮大なストーリーをワクワクしながら読んでいると、
わが人生のわずか70年のヒストリーの、なんとも「つかの間」にすぎないことか。




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Comments

by ドラ

QVIXOさん

Y染色体のロングジャーニーですか…
この手、ロマンが広がるよね。

Comment#5534
  • 2016-05-08(Sun) 19:08:15
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by qvixo

アタシも十年ぐらい前そんな本を読みました
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2011071703464.html
面白いよね

Comment#5533
  • 2016-05-08(Sun) 06:00:20
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